top of page
箒がいうことを聞かない 掃除の女は困り果てていた
いつの間にか飾られた ツバメの巣壊せなくなり安らいだ
でも仕事は全く進まない 途方に暮れて手の甲を見る
どうしたのか昨日切った 指の爪すでにかなり伸びていた
子供の頃に願った”魔法をかけてみたい”って
今 自分の中に別の誰かがいる気がする
箒もただの箒じゃなかった
失くした輝きは また彼女に宿った
いつも汚れた手のひらも堂々と見せれる
箒にまたがって ほら地上を見下ろせば
悔しいけど 汚れた町が広がっていた
あれほど頑張ってきたのに
強く握りしめた箒が 切ない感情の中にきしんでく
年をとると涙もろく 指の先まで流れるmy feeling drops
大人になって 心の狭い人間によく出会った
大人になれば次第に良識が身についていく だけど
期待外れの現実を見た
甘える気持ちは また僕らを汚して
子供の頃みたいに純粋に笑いたい
箒にまたがって 今涙を流せば
洗い流してくれるかな 全ての報いを
魔法はちゃんと使えるかな
命の先に リスクを抱えてみんな生きている
言葉一つで無くすものが減っていく
箒はただの箒でよかった
失くした輝きは 現実を照らした
汚れた手のひらを持つ 二足歩行の群れ
箒にしがみついて 自分だけを守っても
誰にも救われない状況がそばにある
誰も一人じゃ生きられない 儚き人間の道筋
last swept
bottom of page